特に油性インクのペンのシミは厄介ですよね。
子どもが壁に書いたり、ペンが壁に触れてしまったりすると、どうしたら良いか困ることも。
油性ペンのインクは壁の素材によって取り除きにくいことがあります。
ですが、適切なシミ取り方法を知っていれば、思いがけない汚れも落ち着いて対応できます。
壁のペンのシミに困らないためにも、これから紹介するクリーニング方法をぜひ試してみてください。
私自身、子どもがいるので、ペンを手にするたびに気が気ではありません。
意外な状況にも対処できるように、一緒にシミ取りの方法を覚えましょう。
壁紙の種類に合わせたペンシミ取りの方法と注意点をご紹介します。
壁紙にペンのシミがついてしまった際、慌てるかもしれませんが、壁に適したクリーニングをしないと壁を傷める恐れがあります。
掃除する際は、注意点に留意しながら進めましょう。
油性と水性のペンでは、取り除き方が異なります。
ビニールクロス壁紙のクリーニング
まずは、ビニールクロス壁紙のクリーニング方法をご紹介します。
多くの住宅で使用されているビニールクロス壁紙は、市場で大部分を占めていますが、子どもにとっては壁に書くのに魅力的なキャンバスです。
特に賃貸住宅では、壁紙に書かれたペンのシミは大問題です。
ビニールクロス壁紙についた油性ペンのシミには「無水エタノール」が有効です。
エタノールは油性インクを溶解し、浮かせる効果があり、特に油性インクのシミに効果的です。
より高い効果を得るためには「無水エタノール」の使用がおすすめです。
無水エタノールは、不純物がほとんど含まれていない、含有度99.5%以上のエタノールです。
一般的なドラッグストアで入手可能なので、試してみる価値は十分にあります。
【使用する掃除用具】
- 無水エタノール
- コットン
- 清潔なタオル
- 綿棒(必要に応じて使用)
【掃除の手順】
- コットンにエタノールをしっかり含ませ、インクが付着している部分に軽く当てます。
- エタノールでインクが浮いたら、清潔なタオルで押し当てて汚れを移します。
- 壁紙が凹凸がある場合は、綿棒で細部を丁寧に拭き取ります。
【掃除の際の注意点】
- エタノールを使う前に、目立たない場所で試しましょう。壁紙の素材によってはダメージを与える可能性があります。
- 壁全体を確認し、部分的に掃除すると、掃除した部分としていない部分の色の差が生じることがあります。
- タオルで拭く際は、優しく押し当てるようにしてください。強くこすると、汚れが広がる可能性があります。
これらの注意点を守りながら、シミを除去しましょう。
水性インクのシミ
水性インクのシミは、歯磨き粉を使うと効果的に取り除けます。
水性インクは油性インクと比べて落ちやすいです。
新鮮な汚れなら、水拭きだけで簡単に消えることもありますが、乾燥した汚れは、歯磨き粉の力を借りると良いでしょう。
歯磨き粉に含まれる研磨剤が汚れを取り除きます。ほとんどの家庭にある歯磨き粉を使って、手軽に掃除ができます。
【掃除に必要なもの】
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 清潔なタオル
【掃除の手順】
- 歯ブラシを湿らせ、歯磨き粉を付けて円を描くように優しくこすります。
- 汚れが浮き上がったら、タオルでつまむようにして汚れを拭き取ります。
【掃除の際の注意点】
- 掃除は優しく行いましょう。歯ブラシで強くこすると壁紙を傷つける可能性があります。
- 汚れを拭き取る際は、タオルでつまむようにしてください。こすると汚れが広がることがあります。
水性インクのシミが歯磨き粉で落ちるのは驚きですが、この方法なら手軽で安心です。
布や紙製の壁紙の掃除方法
布や紙製の壁紙の掃除方法も紹介します。
これらの素材は水に弱いため、水で濡らすと劣化する可能性があります。
難しそうに感じるかもしれませんが、適切な方法を用いれば、水性インクの汚れも効果的に取り除くことができます。
汚れの種類に応じて、適した掃除方法を選んでみましょう。
布や紙製の壁紙には、メラミンスポンジと除光液がおすすめです。
水性や油性インクのシミには、メラミンスポンジと除光液が有効です。
メラミンスポンジの研磨効果と除光液のアルコール成分が、インクのシミを分解して取り除きます。
シミができた時間に応じて、掃除方法を変えることが大切です。
【掃除に必要な道具】
- メラミンスポンジ(新鮮なシミに効果的)
- 除光液
- コットン
- 清潔なタオル
- 綿棒(必要に応じて)
【掃除の手順】 新鮮なシミの場合
- 水を含ませたメラミンスポンジで、優しく汚れをこすります。
時間が経過したシミの場合
- コットンに除光液を含ませます。
- 汚れにコットンを当ててしばらく放置し、インクを浮かせます。
- 清潔なタオルで汚れを優しくつまんで取り除きます。
【注意点】
- 布や紙製の壁紙は水分を控えめにし、慎重に掃除することが重要です。水に弱いので、水はよく絞り、優しく掃除しましょう。
- これらの壁紙は繊細なため、強くこすり過ぎないように注意が必要です。
- 完全にシミが取れない場合もありますが、「ある程度の除去で満足する」という考えも大切です。
油性マジックの汚れが落ちにくい理由
油性マジックの汚れが落ちにくい理由について解説します。
油性マジックが壁につくと、見た目の問題だけでなく、賃貸物件では退去時の修復義務も発生します。
多くの人がこのタイプのマジックの汚れを落とすのが難しいと感じるのは、主に以下の3点が理由です。
- 樹脂と定着剤の使用 油性マジックペンには耐久性を高めるための樹脂と、はがれにくくするための定着剤が使用されています。これにより、インクが簡単にはがれないようになっています。
- 染料の使用 油性マジックペンに使われる染料は深く染み込む性質があり、インクが深く染み込んで簡単にはがれなくなります。
- 油を主成分とする 油性マジックペンは、有機溶剤を主成分にし、その中に着色剤が溶け込んでいます。水と油は性質が異なるため、水で洗うことが困難です。
これらの理由から、汚れが落ちないかもしれないと心配になるかもしれませんが、大切なのは汚れた直後にすぐ対処することです。
時間が経つほど汚れは落ちにくくなりますが、早めの対応で定着する前に落とすことが可能です。
また、汚れが落ちにくくなった場合でも、先に紹介した掃除方法を使えば、汚れを薄くすることができます。
諦めずに可能な限りの方法を試してみましょう。
ただし、油性マジックペンは落とすことを前提に作られていないため、完全に落ちないこともあります。
まとめ
これまで壁についたマジックの落とし方を紹介してきました。要点は以下の通りです。
- 素材別にマジックを落とす方法(ビニールクロス、紙や布の壁紙)
- 落ちにくい場合の補助アイテム
- 油性マジックペンが落ちにくい理由の解説
壁の素材や汚れた時期によってマジックの落とし方は異なります。
適切な対処法を知っていれば、落ち着いて行動できるでしょう。
すでに汚れてしまった場合でも、掃除方法によって改善の可能性があるので、ぜひ試してみてください。