エアコンフィルターのお手入れ頻度と正確なやり方

掃除

皆さんは最近、エアコンのフィルターを掃除しましたか?

「エアコンを購入してから一度も掃除していない」「最後に掃除したのはいつだったかな?」と思っている人もいるでしょう。

私自身もそうでした。子どもの頃、家の年末の大掃除で家族がフィルターを掃除するのを見て、「年に一度で大丈夫なのかな」と思っていました。

実家を出てからは、忙しさにかまけてフィルターの掃除を何年もしていませんでした。

しかし、子どもが生まれることになり、出産の準備の一環としてエアコンを掃除することにし、まだ半年しか使っていないエアコンのフィルターを掃除しました。

その結果は目を見張るものでした。新品のはずのフィルターには、想像以上にホコリが溜まっていて、こんなに短期間で汚れるとは思いませんでした。

実はエアコンのフィルターは外から見えづらく、予想以上に早く汚れてしまいます。

このまま放置すると、エアコンの効率が落ち、余計な電力を消費することになります。

さらには、フィルターにカビが生えるリスクもあります。

今となっては、過去の自分に教えてあげたいくらいです。

それでは、どれくらいの頻度で掃除をすべきなのでしょうか?

この記事では、エアコンのフィルターをどのくらいの頻度で掃除すべきか、汚れる原因や正しい掃除の方法、掃除によって得られるメリットについて解説します。

どのくらいの頻度でエアコンのフィルターを掃除すべきでしょうか?

近年、自動フィルター清掃機能を持つエアコンが増えていますが、それでもフィルターの手動清掃は必要ないのでしょうか?

エアコンのモデルによって、フィルターの清掃頻度は異なります。

自動清掃機能がない場合、専門家は通常2週間に1回の清掃を推奨しています。

自動フィルター清掃機能を持つエアコンの場合、場所にもよりますが、大体半年に1回の清掃が適切です。自動で清掃されるものの、完全に手を離して良いわけではありません。

このようなエアコンは、ホコリを集めるダストボックスや外に排出するパイプを装備していますが、油汚れやカビの完全な除去は難しいです。

そのため、エアコンの使用シーズン前にはフィルターを取り外して洗うことが望ましいです。ただし、自動清掃機能付きエアコンは内部が複雑なので、分解前には必ず説明書を読み、指示に従ってください。

「2週間に1回」という頻度に驚くかもしれませんが、フィルターがどのように汚れ、どんな役割を果たしているかを説明します。

エアコンフィルターの役割

  1. 部屋の空気を吸い込みます。
  2. エアコン内で空気の温度を調整します。
  3. 温度を調整した空気を部屋に送り出します。

フィルターはエアコンが空気を吸引する際に、ホコリを捕捉して内部への侵入を防ぎます。

エアコンの内部機器を守り、正常な作動を支えるために、空気中のゴミやホコリを捕らえます。

フィルターはエアコンの重要な部品ですが、一体なぜ汚れるのでしょうか?

エアコンフィルターが汚れる原因

  • 空気中のホコリ: 室内には目に見えないほど小さなホコリが常に漂っています。
  • 特に寝室では、押し入れやクローゼットが多いため、布団や衣服からのホコリが他の部屋よりも多くなりがちです。
  • キッチンの近くにあるエアコンでは、よく油汚れが見られます。この油分がフィルターに付着したホコリを強固に結びつけ、取り除きにくい汚れの一因となります。
  • ペットの飼育をしている家庭では、エアコンが部屋の空気と共にペットの毛も吸い込んでしまいます。これがフィルターを詰まらせるだけでなく、室内に特有の臭いを拡散させる原因にもなります。
  • フィルターに水分が付着すると、ホコリが付きやすくなります。特に密閉された空間や湿度が高い場所に置かれたエアコンのフィルターは、水分を多く含むため、ホコリが蓄積しやすくなります。

エアコンを頻繁に使用する夏や冬のような季節には、エアコン内部の温度差が大きくなり、結露が生じやすくなるため、フィルターの汚れが早く進みます。湿気の多い環境は、カビの発生にも繋がります。

「2週間に1回」という頻度は目安に過ぎませんが、清掃の重要性がお分かりいただけたと思います。

エアコンフィルターをきれいにする効果的な方法

では、エアコンのフィルターをどうやってきれいにすればいいのでしょうか?

ここで、準備するものとその手順をご紹介します。

準備するもの

  • マスク:作業中のホコリ吸 inhalation防止に。
  • ゴム手袋:手を汚さないために。気になる方はぜひ。
  • ゴミ袋:ホコリや汚れを広げずに、作業エリアをきれいに保つため。また、汚れたフィルターを運ぶ際にも。
  • エアコンの取扱説明書:紛失していたら、メーカー名と型番でネット検索し、閲覧・ダウンロードしてください。
  • 掃除機:ブラシ付きが便利。持っていない、または持ち運びが難しい場合は、ハンディモップや乾いた布で代用可。
  • 小型ブラシ:古い歯ブラシでもOK。
  • 乾いた布:洗ったフィルターの水気を取る、または軽い汚れを拭き取るのに。
  • 踏み台や椅子:作業中に立つために、安定したものを選びましょう。

フィルターが特に汚れている場合、以下のものも準備してください。

  • 台所用洗剤
  • フィルターを浸して洗うための大きな容器(浴槽での代用も可能です)。

エアコンフィルターの掃除手順

ステップ1: エアコンのフィルターを取り外す

  • 作業を始める前に、必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いてください。これは感電を防ぐためです。エアコンを使っていたばかりなら、電源を切ってから20秒ほど待ってからコンセントを抜きましょう。
  • エアコンの外部、特に上部や吹き出し口の周辺に溜まったホコリは、掃除機やハンディモップを使って掃除します。
  • 取扱説明書を参照しながらエアコンの外側のカバー(パネル)を開けます。カバーを開けたら、すぐにフィルターやその周辺のホコリを掃除機やモップで取り除いてください。これは、フィルターを取り外す際にホコリが舞い上がるのを防ぐためです。
  • 取扱説明書に従って、フィルターを慎重に取り外します。前もって用意したゴミ袋の上に置けば、床が汚れる心配がありません。

ステップ2: 取り外したフィルターを掃除する

  • フィルターのホコリを取り除くには、掃除機を使う方法と水洗いする方法があります。汚れの程度を見て、どちらの方法を選ぶか決めましょう。可能であれば、水洗いでカビや油汚れを徹底的に落とすことを推奨します。
  • フィルターは繊細なので、取り扱いには優しさが必要です。

掃除機でホコリを吸い取る場合

  • ホースの先にブラシ付きのアタッチメントを装着して、フィルターの表面のホコリを吸い取ります。フィルターの内側から吸い取ると目詰まりを引き起こす可能性があるので、表面から吸い取るようにしてください。また、フィルターを傷つけないように、吸引力が調整できる掃除機を使用してください。

水で洗う方法

  • シャワーか蛇口からやさしい水圧で水をかけてください。フィルターの内側から外側へと水を流し、ホコリを洗い流します。小さな汚れは、柔らかいブラシを使って優しくこすり落としてください。
  • 洗い終わったら水気をしっかり拭き取り、陰干しで完全に乾かしてください。

頑固な汚れには洗剤を

  • 掃除機や水洗いだけでは落ちない汚れは、洗剤を使って取り除きましょう。水を入れた容器に、台所用の合成洗剤を数滴たらしてフィルターを浸します。しばらく置いた後、やさしくブラシで汚れをこすり、よくすすいでください。その後、水分を取り除き、完全に乾燥させてください。

エアコン内部の掃除

  • フィルターが乾燥している間に、エアコン本体内の見える部分も掃除しておきましょう。掃除機やモップを使ってホコリを取り除いてください。

ステップ3: キレイになったフィルターをエアコンに戻す

  • フィルターを水で洗った場合は、完全に乾燥させてから取り付けてください。湿ったままだとホコリや汚れが付きやすくなります。
  • フィルターを元に戻し、パネルを閉めます。きちんと閉めた後、電源プラグを差し込みましょう。

最後に、送風を使って異臭がないかや、正常に動作するかを確認してください。

長期間掃除をしていないフィルターの場合は、掃除する前にマスクを着用し、エアコンの周りの家具を移動させたり、取り外したフィルターをすぐにビニール袋に入れるなど、ホコリ対策をしっかりと行いましょう。

エアコンのカビ対策と注意点をご紹介します。

清潔な空気を保ちたいですよね。

電力消費の削減: フィルターが汚れて目詰まりすると、エアコンの効率が落ちます。

その結果、空気を循環させるために余計なエネルギーが消費されます。

フィルターの掃除を怠ると、後になって後悔することになるでしょう。

フィルターをきれいに保つことのメリットは明らかです。

まとめ

エアコンのフィルター掃除の頻度と方法について説明しました。

メーカー推奨の掃除頻度は「2週間に1回」で、自動フィルター掃除機能が付いているエアコンの場合はシーズン前に「半年に1回」です。

フィルターを慎重に洗浄し、しっかりと乾燥させることが大切です。

エアコンの掃除が難しい、または不安な場合は、プロの掃除サービスに依頼するのも一つの手です。

専門家による徹底的な掃除で、エアコンをすっきりリフレッシュさせることができます。

エアコンフィルターの掃除は、パネルの取り外し方を覚えれば難しくありません。

定期的に掃除をして、汚れを溜め込まないようにしましょう。

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